介護現場で嫌われる衛生士の共通点。
良かれと思った「その指導」、
実は大迷惑です。
現代の医療現場において、コミュニケーション能力が必須スキルであることは言うまでもありません。「素っ気ない」「態度が悪い」のは論外として、患者様や介護スタッフに対して一生懸命にコミュニケーションを取ろうとする姿勢自体は、素晴らしい武器になります。
しかし、訪問歯科のコンサルティングに入ると、この「一生懸命なコミュニケーション」の方向性を完全に間違えて、施設側から密かに煙たがられている歯科医師や歯科衛生士に数多く出会います。
あなたの言葉、本当に「伝わって」いますか?
専門職にありがちなのが、自分たちの世界(口腔のこと)の言葉をそのまま現場に持ち込んでしまうことです。
介護スタッフや利用者様に「Pの進行が〜」と言っても「?」です。「歯周病ですね」と言っても「聞いたことあるな」程度にしか伝わっていません。「〇〇が原因で歯茎が下がってしまっている、いわゆる歯周病の状態です」と、相手の目線に合わせて噛み砕く配慮が欠けているケースが多すぎます。
さらに深刻なのが、「病気への理解不足」です。例えば、利用者様に「ここ、もっと歯間ブラシを使ってご自身で磨いてくださいね」と指導したとします。その方のカルテに「パーキンソン病」などの神経難病と書かれていた場合、その指導は本当に適切でしょうか?
「今」は手が動いて磨けるかもしれません。しかし、病気の進行を考えた時、「今後」はどうなるか。これからの訪問歯科には、口腔内だけでなく、患者様の全身疾患や生活の未来まで見通す想像力が求められます。
介護スタッフの「頭の中」をご存知ですか?
そして、最も現場のヒンシュクを買っているのが、介護スタッフへの「過度な指導」です。
「〇〇さんの口腔のここに今問題があるので、日頃から気をつけて見てあげてくださいね」
帰り際に、良かれと思って細かく熱心に申し送りをする歯科衛生士。さて、その時、介護スタッフの頭の中はどうなっているかご存知でしょうか?彼らは、口腔のこと「だけ」をやっているわけではありません。食事介助、入浴介助、移動介助、排泄介助……その方の24時間の生活すべてをサポートし、常に時間に追われています。
長々と口腔の注意点を話されている間、スタッフは笑顔で頷いてくれていますが、頭の中は「早く終わって……〇〇さんの移動介助して、その後に入浴が終わった〇〇さんのベッド移乗に行かなきゃいけないのに……」と焦りでいっぱいです。
衛生士は「専門家としてしっかり伝えた」と満足して帰るかもしれませんが、それは施設側に『負担』を一方的に押し付けているだけの暴力的なコミュニケーションです。
求められるのは「負担ゼロの適切な距離感」
介護施設が訪問歯科に求めているのは、専門知識の押し売りではありません。現場のタイムスケジュールを1ミリも邪魔しない「適切な距離感のコミュニケーション」と、「彼らの仕事を増やすのではなく、減らしてくれる仕組み」です。
合同会社ARCHでは、単なる治療技術の向上ではなく、元小学校教諭である私の経験を活かし、スタッフの「視野を広げ、相手の立場に立った振る舞いができる」マインドセットからの教育を行っています。
さらに、私たちが提供する【独自アプリケーション】を使えば、現場でスタッフを引き留めて長々と申し送りをする必要はなくなります。伝えたい情報はすべてシステム上で完結し、施設の好きなタイミングで確認できるようになるからです。
「一生懸命やっているのに、なぜか施設との関係が深まらない」
もしスタッフのコミュニケーションに不安を感じているなら、一度ご相談ください。